荷役ドックで開いたコンテナの脇に、木製パレットに積み上げられた化粧ポーチの輸出用カートン
開発

海上・航空・クーリエ:バッグ量産品の輸送手段の選び方

容積、重量、発売日、インコタームズが、化粧ポーチをコンテナ・航空便・クーリエのどれで運ぶかを決める

Published By ROOTSMEN 製品開発チーム
簡潔な回答

かさばる貨物で価値密度が低く、発売日に余裕があれば海上輸送が適しています。数量が少ない、または日付が固定されている場合は航空便、サンプルや少量の追加出荷はクーリエです。ソフトグッズは容積勝ちのため、判断の軸は実重量ではなく立方メートルと容積重量になります。

化粧ポーチ、ポーチ類、トラベルオーガナイザーは典型的な「扱いにくい貨物」です。重量制限が問題になるほど重くはないのに、重くなる前にコンテナが満杯になります。同じ製品を扱う二社で着地コストが大きく異なるのは、片方がカートンを設計し、もう片方がしなかったからです。

輸送は、発売がずれ込む最後の関門でもあります。本稿では、ソフトグッズのバイヤーが海上・航空・クーリエをどう選ぶか、容積重量がポーチの企画に何をもたらすか、そしてICCのインコタームズが何を定め、何を定めないのかを整理します。

輸送手段を実際に決める要因

輸送手段を決める変数は四つあり、運賃見積もりはそのうちの一つにすぎません。

容積。ソフトグッズはキログラムより先に立方メートルで測られ、航空運賃は低密度貨物に厳しい計算になります。

発売日。店頭に並ぶ日が動かせないなら、日付が手段を決め、予算がそれに従います。通関、港湾作業、航海日数、そして工場側の検品期間まで逆算して初めて、海上輸送が間に合うかどうかが判断できます。

資金繰り。海上輸送は在庫に資金を寝かせる期間が長くなる一方、運賃は抑えられます。航空便は運賃と引き換えに資金循環を短くします。

価値密度。加飾を施した合皮オーガナイザーは、平らなポーチより立方メートルあたりの価値がはるかに高く、航空運賃が着地原価に占める割合は小さくなります。輸送手段を単価と同じ場で議論すべき理由がここにあります。

海上輸送:FCLとLCL

FCL(コンテナ単位)は、コンテナ内のスペースではなくコンテナそのものを買う方式です。工場でバンニングし封印、仕向地で開封するため荷役は最小限。コンテナの大半が埋まる規模なら、単位あたり最も安く、カートンにも最も優しい方法です。

LCL(混載)は、他の荷主の貨物と同じコンテナにパレットを載せる方式で、仕出地で混載、仕向地で仕分けされます。荷役が二回増え、ターミナル費用が加わり、カートンの潰れも起きやすくなります。LCLは重量と容積の大きい方で課金されるため、軽くかさばるポーチは立方メートル建てになります。

LCLの想定外は仕向地費用に潜んでいます。現地で徴収されるため、仕出地の見積書には現れないことがほとんどです。フォワーダーに両端の費用を出してもらってから、航空便と比較してください。

航空輸送と容積重量

航空貨物はチャージャブルウェイト、すなわち実重量と容積重量の大きい方で課金されます。航空貨物運賃で標準的に用いられる容積換算係数は1キログラムあたり6,000立方センチメートルで、IATAの航空貨物タリフでも既定値として採用されています。

化粧ポーチではこれが決定的です。ウレタンで成形したトレインケースは実重量の数倍で課金されることがあり、同じ外寸でも平置き梱包のナイロンポーチは実重量に近くなります。カートン仕様を固める前に輸送手段を決めるべき理由はここにあります。圧縮、平置き梱包、充填率の改善は、運賃交渉よりもはるかに大きく課金重量を動かします。素材選定も同様で、ナイロンとrPETの比較も併せてご覧ください。

クーリエ:少量・急ぎの専用レーン

クーリエはドアツードアで、通関も通常はキャリアが一括して行います。サンプル、営業用セット、撮影用、交換品にはこれが最適です。

一方、量産貨物には向きません。クーリエ各社は独自の容積除数を用いており、航空貨物の標準より厳しいことが多いこと、容積にほぼ比例して料金が上がり混載メリットがないこと、簡易通関のため品目分類や申告価格のコントロールが効きにくいことが理由です。パレットが必要な規模になれば、クーリエは採算に合いません。

カートンとパレットの設計は工場から始まる

輸送効率は梱包仕様の中で設計するものであり、後から交渉するものではありません。毎回同じ点を決めてください。内箱入数と外箱あたりの内箱数(充填率80%の外箱は、全数について運賃を2割余分に払うのと同じです)、パレット上ではみ出さずに敷き詰められる外箱の外寸、そして圧縮梱包の可否です。圧縮は芯材のないポーチには有効ですが、成形ケースでは型崩れの懸念があります。

木製パレットや木枠は、国際貿易における木材梱包材に関するIPPCの基準である ISPM 15 に適合している必要があり、承認された処理と所定のマークが求められます。非適合の木材は実際に水際で問題になります。プラスチックや圧縮成形材のパレットは同基準の対象外です。

カートンマーク、バーコード位置、取引先の梱包規定は、量産前サンプルと同時に確定してください。承認後の梱包変更は、サンプルのやり直しを意味します。

インコタームズ2020:役割分担と危険負担の移転点

国際商業会議所が発行するインコタームズ2020は、売主と買主の間で義務・費用・危険を割り当てる11の三文字の取引条件です。2020年1月1日に発効しましたが、支払条件、所有権、準拠法までは定めません。

EXWは売主の施設で買主の処分に委ねる条件で、以降は輸出通関も含めて買主が手配します。FOBは海上・内陸水路専用で、売主が指定船積港で本船に積み込み輸出通関を行い、その時点で危険が移転します。自社フォワーダーを持つ買主に向きます。CIFも海上専用で、仕向港までの運送費と最低限の保険が加わりますが、危険は依然として船積時に移転します。この点は他のどの条項より誤解されます。

DAPは、仕向国の指定場所で荷卸し可能な状態で引き渡す条件で、輸入通関と関税は買主負担です。DDPはさらに進み、輸入通関と関税も売主が負担します。条件のあとには必ず具体的な場所を明記してください。「FOB深圳」と「DAPロッテルダム倉庫」は、担当者によって受け取り方が変わります。

書類と通関

輸入者として申告する側が、申告内容の正確性に責任を負います。米国向けの場合、CBPの商業輸入者向けガイドでは、申告書類にインボイス、及び存在する場合はパッキングリストと運送書類が含まれ、商業インボイスには品目の十分な記載、数量、価格、該当する関税分類番号が必要とされています。船荷証券または航空運送状はこれと並び、受取証、運送契約の証拠であり、流通性がある場合は権利証券となります。

バッグ類で遅延を招くのは主に二点です。関税分類を支えられるだけの素材記載の精度と、製品に印刷したリサイクル素材・原産地・認証表示の裏付けです。市場ごとの書類は出港前に揃えてください。詳しくは米国・EUの法規対応書類をご覧ください。

サプライヤーと一緒に判断する

工場から得られる最も有用なものは、輸送手段についての意見ではなく、早い段階での正確な梱包データです。外箱寸法、総重量と正味重量、立方メートル、パレット構成が揃って初めて、フォワーダーは三つの手段を公平に比較できます。

ROOTSMENは1981年から化粧ポーチ、ポーチ類、トラベルオーガナイザー、ノベルティ向けソフトグッズのカスタム開発を手がけ、1993年からは広東省に自社工場を構え、FAMA(ディズニー)、ISO 9001、SMETA、GMP、BSCIの各基準に沿って運営しています。梱包仕様を開発工程の一部として扱うため、製品と並行して輸送計画を立てられます。企画のご相談はお問い合わせください。

ソフトグッズにおける海上・航空・クーリエの比較
項目海上(FCL)海上(LCL)航空輸送クーリエ
適した場面コンテナの大半が埋まる数量コンテナ未満の数量数量が少ない、または発売日が固定サンプルや少量の追加
課金基準コンテナ単位重量と容積の大きい方チャージャブルウェイト(6,000立方センチ/kg係数)キャリア独自の容積除数
荷役の回数最少。仕出地で封印混載と仕分けが加わる両端でターミナル作業ドアツードア
輸入申告自社の通関業者自社の通関業者自社の通関業者通常はキャリアが対応
容積管理の重要度重要(コンテナ充填率)極めて重要極めて重要極めて重要
相性のよい条件FOB、CIF、DAPFOB、DAPFOB、DAPDAPまたはDDP

よくあるご質問

案件の検討段階で、実際によく寄せられる質問。

FOBは運賃を自社で把握・管理でき、既存のフォワーダーがある場合に向きます。DDPは通関と関税を売主に移し、着地価格を一本で示すため、通関業者を持たない場合に向きます。本質的にどちらが安いということはなく、DDPは費用を見積もりの内側に移すだけです。

航空貨物は実重量と容積重量の大きい方、すなわちチャージャブルウェイトで課金されるためです。標準的な容積係数は1キログラムあたり6,000立方センチメートルで、成形化粧ケースのような軽くかさばる貨物は容積建てになります。外箱を小さくする方が、運賃交渉より効果があります。

仕向地費用が差を埋めたときです。LCLでは仕分け、ターミナル作業、書類費用などが仕向地で発生し、仕出地の見積もりには含まれないことが多くあります。両方についてドアツードアの総額を取り寄せて比較してください。パレット未満で日程が厳しい場合、これらを含めると航空便が優位になることは珍しくありません。

木製パレットと木枠は、国際貿易における木材梱包材に関するIPPCの基準であるISPM 15に適合する必要があり、承認された処理と所定のマークが求められます。プラスチックや圧縮成形材のパレットは対象外です。前提で進めず、梱包仕様書でパレットの材質を明記してください。

インコタームズの条件と危険移転の地点によります。FOBとCIFでは、船積港で本船に積み込まれた時点で危険が買主に移ります。CIFでも同様で、売主は運送費と保険料を負担しますが危険は負いません。DAPとDDPでは、引渡しまで危険は売主に残ります。

開発段階、梱包仕様を固める前です。外箱寸法、入数、圧縮梱包の可否は、最後に手段を選ぶことよりはるかに大きく運賃を左右します。量産前サンプルの承認時に、外箱寸法、総重量、立方メートルをサプライヤーに確認してください。

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